歯を失う前にインプラントのことを知ろう！Amazon一位の著者で歯学博士が解説するインプラントとは？

安定した金属であるチタンやジルコニアでできた人工の歯根のことです。このインプラントの上に、同じチタン製の土台やジルコニア製の被せ物を装着して、あたかも自分の歯のように見せることができます。他の治療方法（入れ歯やブリッジ）と違い、完全に独立した歯として使用できます。

インプラントの歴史は古く1910年代にさかのぼります。ただ、その頃にはまだシステム化されておらず、まだまだ不正確なものでした。1950年ごろから研究が盛んになり、今では「歯周病とインプラントの関係」など有名な課題点は解明されてきています。

インプラントは偶然チタンが骨と結合することを発見されたことで実用化されました。ただ、初期インプラントの表面は「ツルツル」で治療成績はあまりよくありませんでした。そこで今では様々なインプラントブランドがインプラントの表面の工夫を行っています。当院では表面性状が優秀な「アストラテック」という世界的にも有名なインプラントブランドを採用しております。

外科処置で骨の中に人工の歯根を入れる方法です。他の方法と違い、独立して歯が新しく増えますので隣の歯を全く傷つけません。また噛む力は天然の歯と同等です。お手入れも自分の歯と同じようにできます。高額なのでデメリットです。

入れ歯は「バネの力」で隣の歯に引っ掛ける方法です。他の方法と違い、どんな状態でも作ることができます。手術も必要なく、比較的安価でできます。ただし、歯ぐきにかむ力を負担してもらうので、噛む力は半減してしまいます。総入れ歯になると歯があった時の20％ほどしか力が出ないです。また、毎食後に外してお手入れをしてもらう必要があります。

ブリッジとは「橋」の英語で、文字通り歯と歯に橋を架ける方法です。失った歯の両隣（もしくはそれ以上）の歯を小さく一周削り、上からワンピース型のブリッジを装着します。一回セットしたら取り外しできません。自分の歯のように噛めますが、残っている歯への負担は残念ながら大きくなります。